新年一本目の記事は、「意見文の書き方」についてご紹介してまいりたいと思います。
意見文の書き方は、小論文の基礎となる文章の書き方です。
4つのポイントを押さえて、的確な意見文を書けるようになりましょう。
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【意見文の書き方】
1.主張(意見)
テーマについて、自分がどう考えているのか、
あるいは、どのような立場に立っているのかを明確にします。
Yes/Noで答えられるテーマもありますが、
自分自身で意見を考えなければならないテーマももちろんありますので、
しっかりと自分の意見を述べられるように予備知識をつけたり、考える練習をしておきましょう。
2.理由
自分の主張を支える理由を書きましょう。
どうしてそう言えるのか、より具体的かつ客観的に書きます。
理由は「そんな感じがするから」などという、ふんわりとしたものではいけません。
あくまでも、読み手を納得させられるような堅実な意見である必要があるでしょう。
また、難しいのがいかに客観的な意見を組み立てるかということです。
自分しか理解できない、独りよがりの理屈では誰も納得などしてくれません。
あくまでも、誰が読んでも「そうである」という妥当性の高い理由を挙げることが重要です。
3.根拠(具体例)
理由のもととなる根拠を挙げましょう。
根拠は有力なものが2・3こあれば十分です。
根拠は多角的な視点から述べましょう。
さまざまな角度から述べられた根拠は、理由の信ぴょう性を高くします。
⇒反駁(はんばく)
ワンランク上の意見文を書きたい場合は「反駁」というテクニックを使います。
「反駁」は、ディベートやディスカッションで行われているテクニックです。
ほかの意見に反論したり、相手から受けた反論に論じ返すことです。
意見文では、この「反駁」を自分の意見につかいます。
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自分は”A”という意見を支持するが、一方では”B”という意見もあるだろう。
それは、”B”と考える人が〇〇な意見を持っているからだ。
しかし、その意見には△△な欠点がある。
だから、”A”という意見のほうが”B”より妥当性が高い。
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あるいは、
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私は”A”という意見を支持している。
この”A”には〇〇という欠点がある。
だが、その欠点も違う側面から見れば△△と捉えることもできる。
したがって、やはり”A”という意見は妥当性が高い。
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こんな風に組み立てます。
4.まとめ
今まで組み立ててきた論をまとめます。
もう一度、主張を確認して、意見文を締めくくります。
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以上の書き方を踏まえて、N・Iくんの意見文を読んでみてください。
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『お酒を飲むのは何歳から?』
中2 N・Iくん
僕はお酒は十八歳から飲んでいいと思います。
なぜなら、他国では十八歳以上からの飲酒が認められている国もあるからです。
たとえば、日本では飲酒できるのが二十歳からですが、オーストラリアなど多くの国では十八歳から、さらに、イギリスやフランスなどでは、十六歳から飲酒が認められています。
また、日本で「未成年者飲酒禁止法」が制定されたのは一九二二年ですが、その当時の研究で二十歳未満の若年者に飲酒が悪影響を及ぼすという科学的根拠はあったのでしょうか。
そして、現代の研究でも、若年者の飲酒に対する悪影響の研究は多々ありますが、「若年者」というくくりが明確になっていないように感じられます。
これらのことから、日本での飲酒年齢を十八歳に引き下げても良いのではないかと僕は思います。
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